2025.1.21

チームラボプラネッツが約1.5倍に規模拡大。インタラクティブな新作群を多数公開

1月22日から、東京・豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」が新たな展示空間をオープンする。登場する新作群には、「運動の森」や「つかまえて集める森」など、身体を使った体験や教育的要素を取り入れた作品が揃っており、アートを通じて学びと楽しみを体験できる。

「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」の展示風景より、《あおむしハウスの高速回転跳ね球》 © チームラボ, Courtesy Pace Gallery‬
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 東京・豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」(以下、チームラボプラネッツ)は、1月22日から新たに大規模な展示空間をオープンし、様々な新作群を公開する。

 今回のリニューアルにより、チームラボプラネッツは約1.5倍の面積に拡張され、来場者はより多彩な体験を楽しむことができる。新たにオープンする展示には、「運動の森」や「学ぶ!未来の遊園地」、そして「つかまえて集める森」など、教育的要素を取り入れた20の作品群が登場し、訪れる人々に身体的な体験と創造的なインタラクションを提供する場となる。

展示風景より、《すべって育てる! フルーツ畑》 © チームラボ
展示風景より、《グラフィティネイチャー》《スケッチつぶつぶの滝》《鼓動する大地》 © チームラボ

 「つかまえて集める森」は、来場者が自身の身体を使って探索し、絶滅した「動物を捕まえ、集め、観察する」といった教育的なコンセプトをもとにした作品空間だ。動物たちは仮想の森のなかで自由に動き回り、来場者はスマートフォンの専用アプリを用いて「観察の矢」を放つことで、動物を捕まえてコレクション図鑑を作成することができる。

 捕まえた動物を観察したり、スワイプでリリースしたりすることができ、来場者は自然と動物の生態を学びながら楽しむことができる。また、「観察のあみ」を使ってほかの来場者と協力し、動物を捕えることで、よりインタラクティブな体験が広がる。

展示風景より、《つかまえて集める絶滅の森》 © チームラボ

 「運動の森」は、「世界を身体で認識し、立体的に考える」というテーマに基づいた運動空間だ。この空間では、身体を使って複雑な空間を探索し、時間の変化を体験できる。

展示風景より、《あおむしハウスの高速回転跳ね球》 © チームラボ

 例えば、《あおむしハウスの高速回転跳ね球》では参加者が「高速回転跳ね球」を踏んであおむしを生むことができる。生まれたあおむしは《あおむしハウスの群蝶》という作品で羽化し、蝶になる。蝶は人々が触れることで散り、これにより、来場者は生命の変化を感じとり、自己の身体を通じてアートを体験することができる。

展示風景より、《あおむしハウスの群蝶》 © チームラボ

 また、《マルチジャンピング宇宙》では飛び跳ねることのできる伸縮する床が時空の歪みを生み出し、星々の誕生を体験することができる。《インビジブルな世界のバランス飛石》では、来場者が「バランス飛石」を踏むことで音色が響き、空間に変化を与えるインタラクティブな要素を楽しむことができる。

展示風景より、《マルチジャンピング宇宙》 © チームラボ
展示風景より、《インビジブルな世界のバランス飛石》 © チームラボ

 「学ぶ!未来の遊園地」では、共同作業によって新たな世界を創造することを目的としたプロジェクトが展開されている。人々が協力して作品をつくり出し、その過程を通じて新しい形態のアートを発見することができる。

 《こびとが住まうテーブル》や《こびとが住まう奏でる壁》など、ユニークで遊び心あふれるインタラクションが体験でき、子供から大人まで誰でも楽しむことができる。《スケッチ環世界》では、来場者が紙に描いたイルカやタカなどの絵が立体的に現れ、世界に飛び回る。また、スマートフォンで自分が描いた動物たちを操縦することもでき、自らの想像力を具現化することができる。

展示風景より、《こびとが住まう奏でる壁》 © チームラボ
展示風景より、《こびとが住まうテーブル》 © チームラボ

 また、来場者が描いた絵は、出口の「スケッチファクトリー」でオリジナルのグッズとして持ち帰ることができる。さらに、屋外スペースでは新たに「Orchid Glass House」や「Living Art Store」、ビーガンラーメンを提供する「Vegan Ramen UZU」なども登場する。

スケッチファクトリー

 「Orchid Glass House」は、ガーデンエリアにある既存の作品《Floating Flower Garden》の蘭の花が散った後、再び育成している空間で、茶や酒を楽しみながら、自然とアートが調和した空間でリラックスできる。また、《Floating Flower Garden》で咲いていた蘭が再育成された植物は「Living Art Store」で購入することができる。

Orchid Glass House
Living Art Storeで購入できる蘭のイメージ

 チームラボプラネッツの新たな展示エリアでは、身体を使って創造的な体験が楽しめるいっぽう、子供にとって教育的な要素も数多く取り入れられている。今回のリニューアルにより、より多くの人々がチームラボプの魅力を感じ、ともに創造的な世界を探求することができるだろう。