Fragments 4 - human beings

　YOKOTA TOKYOで「Fragments 4 - human beings」が開催されている。

　本展では「human beings＝人間」をテーマに、人の姿を象った造形に焦点を当てている。時代も地域も異なる紀元前の彫刻と、5名の現代作家による作品を交えながら、"human beings"について問いかける。

　本展に際して、横田茂は次のように述べている。

「ギャラリーに携わってから50年余り、その当初から個々の作家の展覧会を離れ、ふたつの自立した展示を思い描いていた。そのひとつは書籍、版画などの複数制作物や印刷一般に関わる〈Printed Matter〉、またいっぽうは『表現』と称される言葉が生まれる以前の人間の創造営為に視点を置いた〈Fragment〉。前者は展覧の数を重ね、その展開は東京パブリッシングハウス（TPH）の活動となり、現在はYOKOTA TOKYOのもとで名称、活動内容も変わらずに引き継がれている。他方、〈Fragment〉については時宜通り、断片的な展示を重ねたうえ、その最終項は『人間』と朧げな思いを抱きつつ、過去3回の展示を実現したのみで、この気宇壮大な思いだけが募り現在に至ってしまった。

　この永い余白の時間、ひとりまたひとりと私のもとに人像が訪ね集まってきた。壮大な思いはさておき、ともあれ時代をともにする5人の作家と一同に会するアゴラを設けることとした。

　時空を超え人間自身に心を寄せ続ける人々へのオマージュとして……」（展覧会ウェブサイトより）。