アルフォンス・ミュシャ展 ーアール・ヌーヴォーの華ー

　愛媛県美術館で、企画展「アルフォンス・ミュシャ展 ーアール・ヌーヴォーの華ー」が開催されている。

　本展では、アール・ヌーヴォーを代表する画家、アルフォンス・ミュシャ（1860〜1939）のポスターや装飾パネル、雑誌、図案集など、四国初公開作品を含む約500点を展示。ミュシャに影響された図案家・杉浦非水（1876〜1965、松山市出身）の特別展示も実施している。

　チェコ出身のミュシャ（チェコの発音では「ムハ」）は19世紀末のヨーロッパで巻き起こったアール・ヌーヴォーの代表的な画家だ。1888年にパリへ移住。偶然にも有名女優サラ・ベルナールの演劇ポスター《ジスモンダ》を手がけたことで一躍時代の寵児となり、グラフィックデザイナー、イラストレーター、画家として多彩な才能を発揮した。

　本展では、パリ時代のポスター作品や装飾パネルに加え、図案集、雑誌、ポストカード、商品パッケージ、そして故郷チェコに帰国した後に制作された大作《スラヴ叙事詩》に関する資料などを通してミュシャ作品の魅力を紹介。さらに、愛媛での特別展示として、ミュシャに傾倒し、大きな影響を受けた愛媛県出身の図案家・杉浦非水を紹介する章を展開している。