EXHIBITIONS
切れはしの交換
Up & Comingで「切れはしの交換」が開催されている。出展作家は、石河彩子、長谷部まり杏、WAKO。以下、本展の展覧会ステートメントとなる。
「本展示では、作家3名が些細で言葉にもなりきらない、いわば言葉の切れはしのようなものを互いに交換するところからスタートしました。言葉の切れはしとは真っ白な地図の上に『何を描くのか』という方向を目指すためのコンパスのようなものです。
『何を描くのか』というところに、イメージないしはテーマを設けることは作品をつくるうえでのスタート地点とも言えますが、そのスタートの部分を他者に委ねるということは、絵のなかの主体性を奪われかねないかもしれません。作品をつくるうえで、ある種一部分が、自分のコントロール下から離れた状況のなかで絵を描くことになるとも言えます。
芸術家のアンディ・ウォーホルは日記のなかで、他者との何気ない会話からひらめきやアイデアを得ていたと綴っています。日常の中にある自分にとっての心地の良いノイズを意図的に聴くことで、作品と他者が介入する関係性をうまくコントロールし、作品に生かしていたようです。
互いに受け取った言葉の切れはしを、それぞれがどのように扱い作品に生かしているかは、展示が始まるまでお互いにわかりません。言葉の切れはしの交換という表現は、相手にその切れはしを渡す時点では、それが完全ではないことを指しています。絵を描き表現をすることで、切れはしは 1枚の作品として成立することになるでしょう」(展覧会ウェブサイトより)。
「本展示では、作家3名が些細で言葉にもなりきらない、いわば言葉の切れはしのようなものを互いに交換するところからスタートしました。言葉の切れはしとは真っ白な地図の上に『何を描くのか』という方向を目指すためのコンパスのようなものです。
『何を描くのか』というところに、イメージないしはテーマを設けることは作品をつくるうえでのスタート地点とも言えますが、そのスタートの部分を他者に委ねるということは、絵のなかの主体性を奪われかねないかもしれません。作品をつくるうえで、ある種一部分が、自分のコントロール下から離れた状況のなかで絵を描くことになるとも言えます。
芸術家のアンディ・ウォーホルは日記のなかで、他者との何気ない会話からひらめきやアイデアを得ていたと綴っています。日常の中にある自分にとっての心地の良いノイズを意図的に聴くことで、作品と他者が介入する関係性をうまくコントロールし、作品に生かしていたようです。
互いに受け取った言葉の切れはしを、それぞれがどのように扱い作品に生かしているかは、展示が始まるまでお互いにわかりません。言葉の切れはしの交換という表現は、相手にその切れはしを渡す時点では、それが完全ではないことを指しています。絵を描き表現をすることで、切れはしは 1枚の作品として成立することになるでしょう」(展覧会ウェブサイトより)。