EXHIBITIONS
没後35年 北澤映月展
平塚市美術館で「没後35年 北澤映月展」が開催される。
北澤映月(1907〜1990)は京都市生まれ。上村松園や土田麦僊に師事して本格的に日本画家として歩み始める。麦僊没後の1938年から再興院展に入選をかさね、41年には小倉遊亀に続く女性二人目の日本美術院同人に推挙された。
一貫して女性像をテーマとし、戦後は現代的な女性風俗を扱いながら、西洋絵画の影響を受けて重厚な色面表現へと移行。このあいだ、小林古径や安田靫彦の薫陶を受けつつ制作に邁進し、60年には住み慣れた京都を離れて東京に移住した。70年代にはいると、細川ガラシャや淀君などの歴史人物に取材して、そこに映月独自の女性観を加味した華麗かつ情感豊かな画境へと達した。
本展では、初期から晩年までの代表作のほか、日本画を制作する上で重要な下図や写生、印章、書簡などの貴重な資料を含む約150点により映月の真摯な画業の歩みを紹介する。
北澤映月(1907〜1990)は京都市生まれ。上村松園や土田麦僊に師事して本格的に日本画家として歩み始める。麦僊没後の1938年から再興院展に入選をかさね、41年には小倉遊亀に続く女性二人目の日本美術院同人に推挙された。
一貫して女性像をテーマとし、戦後は現代的な女性風俗を扱いながら、西洋絵画の影響を受けて重厚な色面表現へと移行。このあいだ、小林古径や安田靫彦の薫陶を受けつつ制作に邁進し、60年には住み慣れた京都を離れて東京に移住した。70年代にはいると、細川ガラシャや淀君などの歴史人物に取材して、そこに映月独自の女性観を加味した華麗かつ情感豊かな画境へと達した。
本展では、初期から晩年までの代表作のほか、日本画を制作する上で重要な下図や写生、印章、書簡などの貴重な資料を含む約150点により映月の真摯な画業の歩みを紹介する。