EXHIBITIONS
新里明士、小左誠一郎「水切り」
Yutaka Kikutake Gallery Roppongiで、新里明士、小左誠一郎による展覧会「水切り」が開催されている。
穿たれた穴と繊細な光の効果が特徴的な「光器」シリーズで知られる新里と、シンプルな色面構成によって表現の深度を広げてきた小左誠一郎。本展では、陶磁と絵画という異なる領域を横断し、「色」という共通のテーマをめぐる新作の制作を通じて、互いに影響を与え合う共振的な空間展示に挑む。
磁器と光の関係性を追求してきた新里は、工芸とより自由な形態の探求とのあいだを行き来しつつ、その実践に深みを与えてきた。本展において、新里は釉薬や素材の調整によって創出した色を基礎にコンポジションを形成することを新たに試みる。陶磁というメディウムを用いて「静物画」を構想するという新里の新境地となる本作は、伝統的な陶磁の世界を原点としながら、現代的で型に囚われない表現の可能性を志向するというふたつの視座によってもたらされている。また、本展のために制作された数点の新作が同時に展示される。
いっぽう、小左も同じく色面による抽象表現を追求してきた。今回展示されるのは「殺風景」と題され、それぞれ朝、昼、夜と副題のある3点の絵画だ。時間帯にもとづく光の表現は、新里が「光器」シリーズで追求してきたテーマでもある。
本展において初めてのコラボレーションを行なった新里明士と小左誠一郎。新たな試みを重ね、表現の深度へと挑み続けるふたりの作家の競演が注目となっている。
穿たれた穴と繊細な光の効果が特徴的な「光器」シリーズで知られる新里と、シンプルな色面構成によって表現の深度を広げてきた小左誠一郎。本展では、陶磁と絵画という異なる領域を横断し、「色」という共通のテーマをめぐる新作の制作を通じて、互いに影響を与え合う共振的な空間展示に挑む。
磁器と光の関係性を追求してきた新里は、工芸とより自由な形態の探求とのあいだを行き来しつつ、その実践に深みを与えてきた。本展において、新里は釉薬や素材の調整によって創出した色を基礎にコンポジションを形成することを新たに試みる。陶磁というメディウムを用いて「静物画」を構想するという新里の新境地となる本作は、伝統的な陶磁の世界を原点としながら、現代的で型に囚われない表現の可能性を志向するというふたつの視座によってもたらされている。また、本展のために制作された数点の新作が同時に展示される。
いっぽう、小左も同じく色面による抽象表現を追求してきた。今回展示されるのは「殺風景」と題され、それぞれ朝、昼、夜と副題のある3点の絵画だ。時間帯にもとづく光の表現は、新里が「光器」シリーズで追求してきたテーマでもある。
本展において初めてのコラボレーションを行なった新里明士と小左誠一郎。新たな試みを重ね、表現の深度へと挑み続けるふたりの作家の競演が注目となっている。