「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」(国立新美術館)が開幕。ハイジュエリーとアートが出会う唯一無二の場に
東京・六本木の国立新美術館で、ブルガリにとって日本で史上最大の展覧会「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」が開催を迎えた。会期は12月15日まで。

近年、相次ぐラグジュアリーブランドによる大型の展覧会。そのラインナップに、世界屈指のジュエリーブランド「ブルガリ」が加わった。国立新美術館で幕を開けたのが、ブルガリにとって日本における史上最大の展覧会「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」だ。会期は12月15日まで。

タイトルにある「カレイドス」はギリシャ語に由来し、「美しい(カロス)」「形態、種類(エイドス)」を意味する言葉。本展ではブルガリの「色彩」をテーマに、メゾンの歴史を刻む「ブルガリ・ヘリテージ・コレクション」と個人コレクションからの貴重なジュエリーの数々と、それに呼応するアートを一堂に紹介するものとなる。
ブルガリ グループCEOのジャン-クリストフ・ババンは開幕にあたりこう語る。「東京はアジアの主要都市。国立新美術館は世界でも有数の美術館のひとつであり、ここで展覧会ができるのは何よりのほまれ。ブルガリが展覧会において『美しい色』をメインテーマにするのは初めてのこと。色彩はつねにインスピレーションであり、ブルガリのアートそのものだ」。

展覧会成功の鍵を握る会場デザインは、妹島和世と西沢立衛による建築家ユニット「SANAA」と、イタリアのデザインユニット「フォルマファンタズマ」が協働。会場は古代ローマの皇帝カラカラが造営した浴場のモザイク画のパターンと東京都のシンボルツリーであるイチョウから着想を得た反復のパターンとなっており、そこにアルミ、アクリル、色のパネル用いることで、ジュエリーの輝きを増幅させている。会場に入ると、展覧会がどこまでも広がっていく感覚を抱くだろう。国立新美術館主任研究員・宮島綾子は、「来場者は空間の一部になり、ブルガリの芸術を体感してもらえるのではないか」と、この空間に自信を覗かせる。
