「中之条ビエンナーレ2025」が開催。10回目のテーマは「MOUNTAIN OF LIGHT - 光ノ山 -」

　群馬・中之条町で隔年開催される国際現代芸術祭「中之条ビエンナーレ」。その第10回目となる 「中之条ビエンナーレ2025」が開催される。会期は9月13日〜10月13日。　

 「中之条ビエンナーレ」は群馬・中之条町で隔年開催される国際現代芸術祭だ。美しい里山文化に触れることができる同町で、アーティストはレジデンスで滞在制作を行い、その成果を中之条ビエンナーレで発表。多分野のアーティストによる作品を見ることができる。

　今回のテーマは「MOUNTAIN OF LIGHT - 光ノ山 -」。これは、群馬県北西部の山村地域で江戸時代から盛んに生産されていた絹糸と、数万年の時間をかけて生物が作り出した鉄鉱石を採掘していた群馬鉄山から着想したものだ。

　群馬県はかつて家族総出で絹糸をつくり、質の高い絹糸を世界に輸出していた。また、戦時中から戦後にかけては、採掘された鉄鉱石を運ぶための線路が引かれ、駅舎の周辺は里山は働く人で賑わったという。現在では養蚕農家や桑畑はわずかとなり、鉄鉱石を運んだ線路と駅も土に埋もれていた。こうした終焉を迎えた絹糸と鉄鉱石の時代を、理想郷「光ノ山」と仮定し、現代美術を通して土地の未来を描くことを試みる。

　参加アーティストは以下。いくらまりえ、イュチー・シャオ、植田爽介、エリース・ラウル、大野光一、尾形勝義、クリスティアン・ボッフェッリ、CLEMOMO、桑山彰彦 / 市川平、SAN、SUBARU×ART（つちやあゆみ、西島雄志、西岳拡貴、野口桃江）、諏訪部佐代子、セナ・パーク、田中七星、DamaDamTal×中之条中学校、チュアン・ホー、テレサ・クレア、中村 Mather 美香、藤井龍徳、藤森哲、藤原隆洋、松永直、ミア・オ、水野暁、三梨伸、柳澤顕、山形敦子、リョン・ミー・ピンほか。