EXHIBITIONS

喪失と再生のアートラボ展

2025.11.22 - 11.24
 BUoYで「喪失と再生のアートラボ」が開催される。

 本展は、アーティストの清水伶が立ち上げたプロジェクト「Void Arts Project」の第一弾として開催されるもの。清水は、自死遺族としての個人的な体験をもとに、喪失と再生、沈黙と語り、可視と不可視といったテーマを横断する映像インスタレーション作品を制作してきた。2025年2月に開催された展覧会「あなたがいない『 』を、どう埋めるかさがしています」では、死別や身体機能、尊厳の喪失などに関する当事者の声を映像作品として紹介した。

 本展では、清水の呼びかけに応じて集まった5名が、それぞれの喪失体験を表現へと昇華し、作品として発表する。参加者は年齢や職業も異なり、いずれもアーティストとして活動してきたわけではないが、ワークショップなどを通じて表現の方法を模索してきた。こうした活動は、たんなる個人的な悲しみの共有を目的とするものではなく、「なぜこの社会は喪失を語ることを許さないのか」「私たちはどのように共に生きていけるのか」といった社会的な問いを共有する実験的な試みとして位置づけられている。