2025.10.14

「FUJI TEXTILE WEEK 2025」にA-POC ABLE ISSEY MIYAKEなど参加決定。新たにレジデンスプログラムも

FUJI TEXTILE WEEK 実行委員会は、11月22日から開催される布の芸術祭「FUJI TEXTILE WEEK 2025(フジテキスタイルウィーク)」の参加アーティスト第2弾を発表した。

参考作品《TADANORI YOKOO ISSEY MIYAKE》
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 11月22日から開催される布の芸術祭「FUJI TEXTILE WEEK 2025(フジテキスタイルウィーク)」。その参加アーティスト第2弾が発表された。

 FUJI TEXTILE WEEKは、1000年以上続く織物の産地である⼭梨県富⼠吉⽥市を舞台としたアートイベント。今年で4回⽬の開催を迎える。今年のテーマは「織り⽬に流れるもの」。織物の下層で脈打っている⾳や⼿のリズム、記憶、⼟地の気配などを、織り⽬の下を走っている無数の⾒えない⼒としてとらえた。今回は、これらの可視化されないもの、下に潜むものに焦点を当て、織物という表層からその⽂化背景や歴史の深層を探る。

 今回も2023年に引き続き、アート展のディレクターを南條史生が、キュレーターを丹原健翔が務める。すでに発表済みの9組(相澤安嗣志、安野谷昌穂、上條陽斗、齋藤帆奈、柴田まお、Jia Ling Lee、長谷川彰宏、増田拓史、松本千里)に加え、新たに2組(A-POC ABLE ISSEY MIYAKE、永田風薫)の参加が発表された。

 「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE」は、作り手と受け手とのコミュニケーションを広げ、未来を織りなしていくブランド。1998年に発表されたA-POCは、服づくりのプロセスを変革し、着る人が参加する新しいデザインのあり方を提案してきた。時代を見つめながら進化を遂げてきたA-POCを、宮前義之率いるエンジニアリングチームがさらにダイナミックに発展。異分野や異業種との新たな出会いから、様々な「ABLE」を生み出す。

A-POC ABLE ISSEY MIYAKE
参考作品《TADANORI YOKOO ISSEY MIYAKE》

 映像メディアや音楽をフィールドとして活動する永田風薫は1998年静岡県生まれ。都市空間に流れる音や音楽を扱った作品制作やエレキギターの演奏を通して、音が持つ社会的な力や政治性について考え、土地や人物を写真や録音などを通して記録することや、記録を再生することによる対象の変化に着目し、作品を制作している。本展では、青柳菜摘が詩を書き下ろす新作を発表する。

永田風薫
参考作品《家政 – 部屋と声、動作のためのサウンドトラック》2025

 なお、FUJI TEXTILE WEEK 2025では新たな取り組みとして、地域での活動を起点としてアーティストを招へいする枠組みを創設。富士吉田市内で活動する2つのアーティスト・イン・レジデンス、「SARUYA Artist Residency」および「KURA HOUSE AIR」がキュレーションする「レジデンスプログラム」では、これまでアーティスト・イン・レジデンスに参加したアーティストのほか、今回のテーマにふさわしいアーティストを海外からも幅広く招へいする。参加作家はアレッサンドラ・コラッツィーニ、UMPRUM、インタン・アンギタ・プラティウィ、大木もと子、キンバリー・クッキー=ガム、平田基、メイタ・メイリタ。

アレッサンドラ・コラッツィーニ
UMPRUM
インタン・アンギタ・プラティウィ
大木もと子
キンバリー・クッキー=ガム
平田基
メイタ・メイリタ