2025.3.6

「工芸みらい基金」設立。能登半島で被災の工芸作家を支援

全国の工芸作家の呼びかけによって行われた「工芸作家チャリティーオークション」の落札金額の一部を原資に、被災した石川の工芸作家を直接支援する「工芸みらい基金」が設立された。

 全国の工芸作家の呼びかけによって行われた「工芸作家チャリティーオークション」の落札金額の一部を原資に、令和6年能登半島地震で被災した石川の工芸作家を直接支援する「工芸みらい基金」が設立された。

 同オークションは、作家の今西泰赳が中心となり2024年に2回開催されたもので、第1回の落札総額619万8220円は全額が「日本赤十字社 令和6年能登半島地震災害義援金」へと寄付された。第2回では203名の入札者によって250万154円が落札。工芸みらい基金はこれの一部を原資とするものだ。

 同基金は、公益財団法人ほくりくみらい基金の管理・運営のもと、能登半島地震で被災した、石川県の工芸作家の制作活動を支援。支援作家は3月30日まで公募で受け付けており、1件あたり上限5万円を助成する。助成対象となる経費は、工芸品の制作に必要な設備・機器(窯、ろくろ、道具等)の購入費および修繕費工芸品の制作に必要な材料などの購入費となる。

 なお同基金では、寄付も受け付けている。