2025.7.8

ろう者と聴者が遭遇する舞台作品『黙るな 動け 呼吸しろ』のトークイベントが開催。創作の舞台裏にせまる

「ろう者とろう文化に対する社会的認知」と「ろう者と聴者が互いに共通理解を図ること」を目的とした舞台作品『黙るな 動け 呼吸しろ』が、11月29日に東京文化会館大ホールで上演。この上演に先立ち、作品の創作過程を共有するトークイベントが8月31日に開催される。

 「ろう者とろう文化に対する社会的認知」と「ろう者と聴者が互いに共通理解を図ること」を目的とした舞台作品『黙るな 動け 呼吸しろ』が、11月29日に東京文化会館大ホールで上演。この上演に先立ち、作品の創作過程を共有するトークイベントが8月31日に東京都美術館で開催される。舞台の企画概要についてはこちら

 本公演は、今秋東京にて開催予定の世界陸上とデフリンピックにあわせて実施される3つのアートプロジェクト「TOKYO FORWARD 2025 文化プログラム」の一貫となるもの。総合監修を東京藝術大学学長の日比野克彦が、構成・演出を牧原依里と島地保武が、ドラマトゥルクを雫境(だけい)と長島確が務める。

 今回実施されるイベントでは、「言葉や文化が異なるメンバーによる創作現場ではいまどのようなことが起き、どのように進めているのか」を主題に、これまで様々な表現方法や多様なバックグラウンドを持つ人々と協働してきたメンバーらが自身の経験も交えてトークを展開。後半では、本作品にとどまらず、今後のろう者と聴者、さらには言葉や文化が異なる多様な人々による協働の可能性についても議論を拡張させるという。

 当日は来場者との質疑応答や意見を交わす時間も設けられる。11月の上演に向けて、本取り組みについてより知ることができる貴重な機会となるだろう。