ロエベがジョセフ&アニ・アルバースと初のコラボ。作品を“翻訳”して生まれたアイテムに注目
ロエベがFW25メインコレクションにてジョセフ・アンド・アニ・アルバース財団とのコラボレーションを果たした。

画家、デザイナー、そして美術教師として知られるジョセフ・アルバース(1888〜1976)と、その妻で織物やデザインで知られるアニ・アルバース(1899〜1994)。この両者の作品と、ロエベが見事なコラボレーションを果たした。
ドイツで生まれたジョセフ・アルバースは、造形学校のバウハウスで学び、のちに教師となって基礎教育を担当した。同校の閉鎖後は渡米し、ブラックマウンテン・カレッジや、イェール大学に勤務。戦後アメリカの重要な芸術家たちを育てた。また自身も生涯にわたり探究を続け、バウハウス時代のガラス作品から、家具や食器などのデザイン、絵画シリーズ「正方形讃歌」に至る多様な作品群を制作。2023年には、DIC川村記念美術館で企画展「ジョセフ・アルバースの授業 色と素材の実験室」が開催されたことは記憶に新しい。
今回のコレクションで、主な着想源になったのは、ジョセフ・アルバースの「Homage to the Square」シリーズに見られる入れ子式に重なった正方形や色彩のブロックだ。これらがロエベを代表する様々なバッグなどに引用された。





