「黒の奇跡・曜変天目の秘密」(静嘉堂@丸の内)開幕レポート
静嘉堂文庫美術館で、「黒の奇跡・曜変天目の秘密」がスタートした。会期は6月22日まで。

東京・丸の内の静嘉堂文庫美術館で、「黒の奇跡・曜変天目の秘密」がスタートした。会期は6月22日まで。担当学芸員は山田正樹(静嘉堂文庫美術館 学芸員)。
中国陶磁の至宝である《曜変天目》は、12~13世紀の南宋時代につくられ、世界に3点のみ現存。そのすべてが日本に伝わり、いずれも国宝として各地に収蔵されている。その漆黒の釉薬に浮かぶ虹色の光彩は不思議な美しさを放ち、いまなお多くの人々を魅了し続けていると言えるだろう。しかし、製法や伝来などは未だ謎なままだ。
本展では、「工芸の黒い色彩」をテーマとして、刀剣や鉄鐔など「黒鉄(くろがね)」とよばれる鉄の工芸品や「漆黒」の漆芸品を全4章にわたって紹介。そして中国と日本の黒いやきものの歴史をたどりつつ、最新の研究成果をもとに、曜変天目が持つ様々な謎にせまるものとなっている。