モネ 睡蓮のとき

　豊田市美術館で「モネ 睡蓮のとき」が開催される。

　本展では、印象派を代表する画家クロード・モネ（1840〜1926）の晩年の制作に焦点をあてる。展示には、世界最大級のモネ・コレクションを誇るパリのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開作品を含む約50点が来日。日本国内に所蔵される作品も加え、「印象派を超えた」モネの芸術の豊かな展開をたどる。

　モネが40歳を過ぎて移り住んだジヴェルニーの終の棲家。そこで生み出されたのは、自らが丹精込めてつくった庭を描いた作品群であった。なかでもモネがその後半生を捧げたのが、睡蓮の花が咲く池の主題であり、最期まで追求し続けたのが、「睡蓮」の大画面の絵画に囲まれる展示空間だ。

　本展では、このテーマが取り上げられた最初期の貴重な作例から、見るものを没入体験へと誘う大画面に至るまで、「睡蓮」の奥深い世界を紹介する。