EXHIBITIONS
ヒロシマトマト 司修展
安曇野ちひろ美術館で「ヒロシマトマト 司修展」が開催されている。
司修は1936年群馬県前橋市生まれ。幼少期を戦争のなかで過ごし、9歳で空襲を体験した。戦中戦後に刻まれた生々しい記憶は、司の原動力となり、戦争体験者として、またいまを生きるものとして、問題意識を抱えながら折々に感じるものを表現し続けてきた。司の作品は絵本や絵画にとどまらず、本の装幀、小説、批評、映像やインスタレーションなど幅広いジャンルに及び、そこからはものごとを深く見つめ、つねに新たな挑戦をしている。
戦争も司が長年取り組み続けたテーマであった。『まちんと』(松谷みよ子文、偕成社、1978/1983)は、1945年8月6日の朝、広島で被爆してトマトをねだりながら亡くなった少女を主人公にした絵本である。本展では、『まちんと』を核としながら、初期から近作までの作品を展示し、89歳のいまも思索と表現を続ける司修の世界を紹介する。
司修は1936年群馬県前橋市生まれ。幼少期を戦争のなかで過ごし、9歳で空襲を体験した。戦中戦後に刻まれた生々しい記憶は、司の原動力となり、戦争体験者として、またいまを生きるものとして、問題意識を抱えながら折々に感じるものを表現し続けてきた。司の作品は絵本や絵画にとどまらず、本の装幀、小説、批評、映像やインスタレーションなど幅広いジャンルに及び、そこからはものごとを深く見つめ、つねに新たな挑戦をしている。
戦争も司が長年取り組み続けたテーマであった。『まちんと』(松谷みよ子文、偕成社、1978/1983)は、1945年8月6日の朝、広島で被爆してトマトをねだりながら亡くなった少女を主人公にした絵本である。本展では、『まちんと』を核としながら、初期から近作までの作品を展示し、89歳のいまも思索と表現を続ける司修の世界を紹介する。