今週末に見たい展覧会ベスト12。「カラーズ」展から「創造と破壊の閃光」、「DESIGN MUSEUM JAPAN展」まで
今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

もうすぐ閉幕
「戦後西ドイツのグラフィックデザイン モダニズム再発見」(東京都庭園美術館)

東京・白金台の東京都庭園美術館で「戦後西ドイツのグラフィックデザイン モダニズム再発見」が5月18日に閉幕する。レポート記事はこちら。
ドイツは第二次世界大戦で敗戦後、東西に分断され、共産主義のドイツ民主共和国(東ドイツ)とドイツ連邦共和国(西ドイツ)の2つが成立。以降、1989年のベルリンの壁が崩壊し再統一されるまでその状態は続いた。同展は、この約40年間の社会状況と、そのあいだに制作された西ドイツのグラフィックデザインの様相を俯瞰するものとなる。
今回出展されている作品は、デュッセルドルフ在住のグラフィックデザイナー、イェンス・ミュラー&カタリーナ・ズセックによって収集された「A5コレクション デュッセルドルフ」であり、日本初公開。戦後西ドイツのグラフィックデザイン資料のなかから「幾何学的抽象」「タイポグラフィ」「イラストレーション」「写真」の観点で選ばれたポスターを中心に、冊子や雑誌など多彩な作品が全5章立てで展示されている。
会期:2025年3月8日~5月18日
会場:東京都庭園美術館
住所:東京都港区白金台5-21-9
開館時間:10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで
料金:一般 1400円 / 大学生(専修・各種専門学校含む)1120円 / 中高校生・65歳以上 700円
「ライトアップ木島櫻谷Ⅱ―おうこくの線をさがしに 併設四季連作屏風」(泉屋博古館東京(旧・泉屋博古館分館))

東京・六本木の泉屋博古館東京で、企画展「ライトアップ木島櫻谷Ⅱ―おうこくの線をさがしに 併設四季連作屏風」が5月18日まで開催されている。レポート記事はこちら。
本展は、日本画家・木島櫻谷(1877〜1938)の「四季連作大屏風」や、櫻谷が影響を受けた江戸時代の円山四条派の画家に焦点を当てたもの。櫻谷は明治後半から昭和前期まで、文展・帝展で活躍した京都日本画壇の代表的存在。京都画壇の重鎮・今尾景年(1845~1924)に写生を学び、徹底した写生を基礎に、卓越した技術と独自の感性によって叙情的で気品ある画風の作品を数多く生み出した。京都の伝統を継承しながら、西洋画の要素をも取り入れたスタイルが大きな特徴だ。
櫻谷の絵画表現の特質をライトアップする展覧会シリーズ「ライトアップ木島櫻谷」の第2弾となる本展では、《かりくら》や《唐美人》をはじめとする櫻谷の人物画にスポットをあてるとともに、まさしく山のように遺された櫻谷の写生帖をいつもより増量して展示している。
会期:2024年3月16日〜5月12日
会場:泉屋博古館東京
住所:東京都港区六本木1-5-1
電話番号:050-5541-8600
開館時間:11:00〜18:00(金〜19:00) ※入館は閉館の30分前まで
料金:一般 1000円 / 大学・高校生 800円 / 中学生以下無料