2025.12.12

今週末に見たい展覧会ベスト15。「FUJI TEXTILE WEEK 2025」から「拡⼤するシュルレアリスム」展まで

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

「FUJI TEXTILE WEEK 2025」の展示風景より、柴田まお《Blue Lotus》
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もうすぐ閉幕

ボスコ・ソディ「火」(MtK Contemporary Art

ボスコ・ソディ Untitled, 2025 ©️ Bosco Sodi 撮影=表恒匡 協力=SCAI THE BATHHOUSE

 京都にあるMtK Contemporary Artで、ボスコ・ソディの個展「火」が開催されている。会期は12月13日まで。

 ボスコ・ソディは1970年メキシコシティ生まれ。現在、ニューヨーク、バルセロナ、ベルリン、メキシコシティにて活動している。近年の主な展覧会に、「Wet Snow」SACアートスペース・ベルテロ(ブカレスト、2025)、「Que veux-tu, Brique?」グラン=オルニュ現代美術センター(ベルギー、2025)、「Andares」カハス・カナリアス財団(スペイン、2025)、「La Rendición de la Materia」ソノラ美術館(メキシコ、2025)、「黙: Speaking in Silence」両足院(京都、2024)、HEM美術館(順徳、2024)、「Rock and Roll: Bosco Sodi」カーザ・ダス・ローザス館(サオ・パウロ、2024)がある。

 本展では、生命の本質である火のエネルギーをテーマにした作品が展示されている。

会期:2025年11月12日~12月13日
会場:MtK Contemporary Art
住所:京都府京都市左京区岡崎南御所町20-1
電話番号:075-754-8677
開館時間:10:00~18:00(12日は16:00~)
休館日:日
料金:無料

「ミケル・バルセロ:信楽焼」(ファーガス・マカフリー東京

「ミケル・バルセロ: 信楽焼」展示風景より Photo by Ryuichi Maruo

 東京・北青山にあるファーガス・マカフリー東京で、スペインを代表する現代アーティスト、ミケル・バルセロによる個展が開催されている。会期は12月13日まで。

 ミケル・バルセロは1957年マヨルカ島フェラニッチ⽣まれ。現在マヨルカとパリを拠点に活動。ルーヴル美術館で展⽰を⾏った最年少の作家であり、2009年の第53回ヴェネチア・ビエンナーレでスペイン館代表を務め、1982年にはドクメンタ7(ドイツ・カッセル)にも参加している。

 本展では、2023年に信楽の陶芸家・古⾕和也との共同制作から⽣まれた14作品が展示されている。

会期:2025年9月9日~12月13日
会場:ファーガス・マカフリー東京
住所:東京都港区北青山3-5-9
電話番号:03-6447-2660
開館時間:11:00~19:00
休館日:日、月、祝
料金:無料

「FUJI TEXTILE WEEK 2025」

展示風景より、柴田まお《Blue Lotus》

 山梨県富士吉田市下吉田本町通り周辺地域で、布の芸術祭「FUJI TEXTILE WEEK 2025」が開催されている。会期は12月14日まで。レポートはこちら

 FUJI TEXTILE WEEKは、織物の街・富士吉田市を舞台に、テキスタイルを軸としてアートとデザイン、そして地域文化を結びつける芸術祭だ。今年のテーマは「織り目に流れるもの」。織物の表層の下に流れる音や手のリズム、記憶、土地の気配といった目に見えない力に注目し、織物の文化的・歴史的背景を探る試みとして開催されている。

 例年同様、繊維工場や問屋建物などの地域資源を展示会場として活用し、アーティストの作品を通して新たな創造的視点を提示するものとなっている。

会期:2025年11月22日~12月14日
会場:⼭梨県富士吉田市下吉田本町通り周辺地域
住所:山梨県富士吉田市下吉田本町
開館時間:10:00~17:00
料金:一般 2500円 / 学生 2000円 / 高校生以下および18歳未満 無料

東京ビエンナーレ2025

展示風景より、佐藤直樹《そこで生えている。》

 東京の地場に発する国際芸術祭「東京ビエンナーレ2025」が開催されている。会期は12月14日まで。レポートはこちら

 東京ビエンナーレは、東京のまちを舞台に2年に1度開催される国際芸術祭。世界中から幅広いジャンルのアーティストやクリエイターが東京のまちに集結し、地域住民の人々と一緒につくり上げられる。3回目となる今回は「いっしょに散歩しませんか?」をテーマに、まちを歩く芸術祭としての魅力を探究するものとなっている。

 会場は、拠点展示に、東叡山 寛永寺、エトワール海渡リビング館。そのほか、歴史的建築物、公共空間、店舗、遊休化した建物などの展示エリアに、上野・御徒町エリア、神田・秋葉原エリア、水道橋エリア、日本橋・馬喰町エリア、八重洲・京橋エリア、大手町・丸の内・有楽町エリアと広く展開されている。

会期:2025年10月17日~12月14日
会場:都内各所6エリア(上野・御徒町エリア、神田・秋葉原エリア、水道橋エリア、日本橋・馬喰町エリア、八重洲・京橋エリア、大手町・丸の内・有楽町エリア) 
料金:[2会場共通チケット(エトワール海渡リビング館、東叡山 寛永寺)]一般 3000円 / 学生 1800円[会場別チケット(エトワール海渡リビング館)]一般 2200円 / 学生 1500円[会場別チケット(東叡山 寛永寺)]一般 1200円 / 学生 500円 ※高校生以下は無料

「生誕151年からの鹿子木孟郎 ―不倒の油画道―」(泉屋博古館

展示風景より

 京都にある泉屋博古館で、特別展「生誕151年からの鹿子木孟郎 ―不倒の油画道―」が開催されている。会期は12月14日まで。レポートはこちら

 本展は、鹿子木の生誕150年を記念し、その画業を初期から晩年まで通観するものである。天彩学舎や不同舎での素描、フランス留学時代の作品、そして帰国後の関西美術院や下鴨家塾での活動を通じ、鹿子木の一貫した写実追求の姿勢を明らかにする。また、ローランスの影響を手がかりに、日本洋画史における写実表現の展開とその意義を検証する試みとなっている。

会期:[前期]2025年9月27日~11月3日[後期]11月5日~12月14日
会場:泉屋博古館
住所:京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24
開館時間:10:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般1200円/ 学生800円 / 18歳以下無料・障がい者手帳等ご呈示の方は本人ならびに同伴者1名まで無料 ※本展覧会の入場料でブロンズギャラリーも入場可能

ブロンズギャラリー 中国青銅器の時代 特集展示「殷周青銅器 解体新書」(泉屋博古館

 京都にある泉屋博古館で「ブロンズギャラリー 中国青銅器の時代 特集展示『殷周青銅器 解体新書』」が開催されている。会期は12月14日まで。

 今年、約半世紀ぶりのリニューアルを迎えた泉屋博古館では、世界最高峰とも称される住友コレクションの青銅器を、新しくなったブロンズギャラリーで一挙に公開。動物をかたどったものから、金属ならではの造形まで、中国古代の青銅芸術を堪能することができる。

 秋季では、殷周青銅器の鋳造技術を取り上げる特集展示「殷周青銅器 解体新書」を公開。台湾中央研究院歴史語言研究所、芦屋釜の里との共同研究にもとづく成果を公開し、その謎に当時の鋳型づくりの角度から迫る内容となっている。

会期:2025年9月27日~12月14日
会場:泉屋博古館
住所:京都府京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24
電話番号:075-771-6411
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:月
料金:一般 1200円 / 学生 800円 / 18歳以下 無料、障がい者手帳等をご提示の方と同伴者1名 無料

「『数寄者』の現代ー即翁と杉本博司、その伝統と創造」(荏原 畠山美術館

展示風景より、中央は杉本博司《春日大社藤棚図屏風》(2022)

 東京・白金台にある荏原 畠山美術館で、新館開館一周年記念展として「『数寄者』の現代ー即翁と杉本博司、その伝統と創造」が開催されている。会期は12月14日まで。レポートはこちら

 本展は、同館コレクションと現代美術作家・杉本博司の作品およびそのコレクションで構成するもの。展示は畠山一清が1954年秋に催した新築披きの茶会の道具組を軸に同館コレクションで構成する「数寄者」の現代Ⅰ―即翁 畠山一清の茶事風流(本館2階展示室)と、杉本の作品・コレクションを紹介する「数寄者」の現代Ⅱ―杉本博司 茶道具(新館展示室1〜3)で構成されている。杉本の新作を含めた作品と同館コレクションとのセッションを通して、「数寄の精神と茶の美とは何か」を問う試みだ。

会期:[前期]2025年10月4日~11月9日、[後期]11月12日〜12月14日 ※前後期で展示替えあり
会場:荏原 畠山美術館
住所:東京都港区白金台2-20-12
開館時間:10:00〜16:30 ※入館は開館30分前まで
休館日:月(祝日の場合は開館、翌日休館)
料金:一般 1500円(1300円) / 高校生・大学生 1000円(900円) / 中学生以下無料(要保護者同伴) ※()はオンラインチケット料金。完全キャッシュレス。

「モーリス・ユトリロ展」(SOMPO美術館

展示風景より、モーリス・ユトリロ《マルカデ通り》(1909) 名古屋市美術館

 東京・新宿にあるSOMPO美術館で「モーリス・ユトリロ展」が開催されている。会期は12月14日まで。レポートはこちら

 モーリス・ユトリロは、20世紀初頭のパリの街並みやモンマルトルを描いたことで知られる風景画家。本年はそんなユトリロの没後70年にあたる。

 本展では、フランス国立近代美術館(ポンピドゥー・センター)の協力のもと、同館所蔵の《モンマニーの屋根》(1906〜07)や《ラパン・アジル》(1910)をはじめ約70点の作品と、アーカイブを管理するユトリロ協会が提供する貴重な資料が展示されている。初期の「モンマニー時代」、白壁を主題とした「白の時代」、そして晩年の「色彩の時代」まで、画風の変遷をたどることで、ユトリロの確立した唯一無二の様式に迫る内容だ。

会期:2025年9月20日~12月14日
会場:SOMPO美術館
住所:東京都新宿区西新宿1-26-1
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00(金〜20:00)※入館は閉館30分前まで
休館日:月
料金:一般(26歳以上)1800円 / 25歳以下 1200円 / 小学・中学・高校生、障がい者手帳をお持ちの方 無料

今週開幕

「北斎でひもとく!浮世絵版画大百科」(すみだ北斎美術館

 東京都墨田区にあるすみだ北斎美術館で、企画展「北斎でひもとく!浮世絵版画大百科」が開幕した。会期は2026年2月23日まで。

 浮世絵版画は量産され販売される商品として広く流通し、江戸を訪れた人が土産として購入した。葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をはじめとする浮世絵版画が世界で知られるのは、量産された作品が点在し多くの人に目に触れる機会があったことによるとされている。本展ではそんな浮世絵版画に焦点を当て、その歴史、技法、テーマを紹介するものとなっている。

会期:2025年12月11日~2026年2月23日
会場:すみだ北斎美術館
住所:東京都墨田区亀沢2-7-2
電話番号:03-6658-8936
開館時間:9:30~17:30 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月、12月29日〜1月2日、1月13日、1月20日(※1月20日は展示替えのため当企画展は休室)(1月12日、2月23日は開館)
料金:一般 1000円 / 高校生・大学生 700円 / 65歳以上 700円 / 中学生 300円 / 障がい者 300円 / 小学生以下 無料

「TOKYO ART BOOK FAIR 2025」(東京都現代美術館

 東京・清澄白河にある東京都現代美術館で「TOKYO ART BOOK FAIR 2025」が開幕した。15回目を迎える本展は、今年初めて2週末にわたって開催される。週末ごとに出展者を入れ替え、アート出版の国際的なコミュニティを広く受け入れるプラットフォームを目指す。

 本展では、国や地域の出版文化を紹介する「ゲストカントリー」企画の第9回としてイタリアを特集する。展示では、1966〜77年にイタリアで制作された新聞や雑誌、パンフレットなどを収録した『YES YES YES Revolutionary Press in Italy 1966–1977』と、1978〜2006年に刊行されたZINEを紹介する『OUT OF THE GRID: Italian Zines 1978–2006』を通じて、イタリアのインディペンデント出版の歴史をたどる。また、イタリアのデザインにおける企業と出版の関係性を探る展示「Marchette」や、ブルーノ・ムナーリ、エンツォ・マーリ、エットレ・ソットサスらの絵本を刊行するCorraini Edizioniによる展示も行われている。

会期:2025年12月11日~12月14日、2025年12月19日~12月21日
会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
開館時間:12月11日・12月19日は12:00〜19:00、12月12日〜12月14日、12月20日〜12月21日は11:00〜18:00 ※入場は閉館の30分前まで
料金:一般 1000円(オンラインチケット・日時指定)/小学生以下 無料(※詳しくは公式サイトを要確認)

「SPRING わきあがる鼓動」(ポーラ美術館

(上から)名和晃平 PixCell-Deer#72(Aurora)(部分) 2022 個人蔵
©Kohei Nawa, Photo by Nobutada OMOTE, Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE、
アンリ・ルソー エデンの園のエヴァ(部分) 1906〜10頃 ポーラ美術館

 箱根にあるポーラ美術館で「SPRING わきあがる鼓動」が開催される。会期は12月13日~2026年5月31日。

 本展は、アートにおける「飛躍する力」に焦点を当て、人間や世界の奥底からわきあがる生命の鼓動を宿した絵画、彫刻、工芸、インスタレーションを紹介するもの。箱根に息づく風土と記憶を出発点に、過去と未来を往還しながら、自然の驚異や土地の記憶、そして人間の内に潜む根源的な力を見つめ直す契機をつくり出す。

 出展作家は、歌川広重、五姓田義松、青木美歌、名和晃平大巻伸嗣丸山直文イケムラレイコ、小川待子、杉本博司、チャールズ・ワーグマン、クロード・モネ、ポール・ゴーギャン、フィンセント・ファン・ゴッホアンリ・ルソー、ツェ・スーメイ、パット・ステア、アンゼルム・キーファーほか。

会期:2025年12月13日~2026年5月31日
会場:ポーラ美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285 ポーラ美術館
電話番号:0460-84-2111
開館時間:9:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:会期中無休
料金:大人 2200円 / 大学・高校生 1700円 / 障害者手帳をお持ちの方および付添者1名まで 1100円 / 中学生以下 無料

「令和6年能登半島地震・令和6年奥能登豪雨復興支援事業 ひと、能登、アート。」(金沢21世紀美術館

 金沢21世紀美術館で「令和6年能登半島地震・令和6年奥能登豪雨復興支援事業 ひと、能登、アート。」が開催される。会期は12月13日~2026年3月1日。

 本展は、東京国立博物館をはじめとする東京所在の美術館・博物館の所蔵作品を一堂に公開するものである。能登半島の地震と豪雨で被災した人々に寄り添い、心を癒し励ますことを目的に、復興を支援する想いを込めて各館が自ら作品を選定している。

 展示は、金沢21世紀美術館のほか、石川県立美術館(2025年11月15日〜12月21日)、国立工芸館(2025年12月9日〜2026年3月1日)でも行われる。本展を通じて、被災地への思いとともに、美術の持つ力を広く伝えることを目指す。

会期:2025年12月13日~2026年3月1日
会場:金沢21世紀美術館
住所:石川県金沢市広坂1-2-1
電話番号:076-220-2800
開館時間:10:00~18:00(金土~20:00)
休館日:月、12月30日〜1月1日、1月13日、2月24日(ただし1月12日、2月23日は開場)
料金:無料

「拡⼤するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」(大阪中之島美術館

ルネ・マグリット 王様の美術館 1966 横浜美術館

 大阪中之島美術館で「拡⼤するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」が開催される。会期は12月13日〜2026年3月8日まで。

 シュルレアリスム(超現実主義)は、1924年にアンドレ・ブルトンが定義づけた動向で、無意識や夢に着⽬した、フロイトの精神分析学に影響を受けて発⽣した。当初は⽂学における傾向として起こったものだが、徐々にその影響は拡⼤し、オブジェや絵画、写真・映像といった視覚芸術をはじめ、広告やファッション、インテリアへと幅広く展開した。

 本展は、サルバドール・ダリマックス・エルンストルネ・マグリットをはじめとするシュルレアリスムを代表する作家たちの作品を含め、⽇本国内に所蔵されている多様なジャンルの優品を⼀堂に会し、全6章構成でシュルレアリスムの本質に迫ることを目指す。さらに表現の媒体をキーワードとして解体し、シュルレアリスム像の再構築を試みるものとなる。

会期:[前期]2025年12月13日~2026年1月25日、[後期]2026年1月27日~3月8日
会場:大阪中之島美術館
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
電話番号:06-4301-7285(8:00〜21:00)
開館時間:10:00~17:00 ※入場は閉館30分前まで
休館日:月、12月30日、12月31日、1月1日、1月13日、2月24日(ただし1月12日、2月23日は開館)
料金:一般 1800円 / 高校・大学生 1500円 / 小学・中学生 500円 / 障がい者手帳(身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳)をお持ちの方(介護者1名を含む)は当日料金の半額

「国松希根太 連鎖する息吹」(十和田市現代美術館

奥入瀬のブナを使った制作風景 2025年9月26日 十和田市 撮影=小山田邦哉

 青森・十和田市の十和田市現代美術館で、北海道を拠点とする彫刻家・国松希根太の美術館初の個展「国松希根太 連鎖する息吹」が開催される。会期は12月13日~2026年5月10日。

 国松は1977年北海道生まれ。多摩美術大学美術学部彫刻科を卒業後、2002年より飛生(とびう)アートコミュニティー(北海道白老町)を拠点に制作活動を行なう。またAyoro Laboratory(2015〜)の活動を立石信一と展開、飛生アートコミュニティーで結成されたアーティスト・コレクティブ、THE SNOWFLAKES(2020〜)の一員としても活動を続けている。

 本展は、国松の代表的な作品を紹介する機会となる。国松の代表作である巨木を素材にした彫刻「WORMHOLE」シリーズが林立する大きな空間とともに新作を展示。また、希根太、父・明日香、祖父・登、そして秋田・由利本荘のこけし作家で北海道に移住した曽祖父・美登里へと連なる国松家の創造の連鎖を、父、祖父の作品とともに紹介。そしてCube Cafe & Shopの空間では、2026年に40周年を迎える飛生アートコミュニティーの歴史、そして国松らが立ち上げた飛生芸術祭の活動が紹介される。

会期:2025年12月13日~2026年5月10日
会場:十和田市現代美術館
住所:青森県十和田市西二番町10-9
電話番号:0176-20-1127
開館時間:9:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:月(祝日の場合はその翌日)、12月30日、12月31日、1月1日、1月13日〜1月16日、2月2日〜2月6日
料金:一般 1800円(常設展含む) / 高校生以下 無料

SIDE CORE 特別展「新道路」(シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT])

 シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]で「SIDE CORE 特別展『新道路』が開催される。会期は12月13日~2026年1月25日。

 SIDE COREは、2022年度のCCBTアーティスト・フェローとして、CCBTが渋谷に開設された当初から多様なかたちで協働をかさねてきた。ストリートカルチャーの思想や歴史を参照しながら制作を行い、異なる価値観や文化、社会的制度など、様々な境界を「移動」によって横断し、つなぐ活動を展開している。

 本展は、CCBTの原宿への拠点移転とリニューアルオープンを記念して開催される。SIDE COREがCCBTと共同で新規制作した作品を中心に、展示および関連イベントを通してその営みと実践を紹介するものとなる。

会期:2025年12月13日~2026年1月25日
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
住所:東京都渋谷区神宮前1-14-4 1/1(ONE) HARAJUKU “K” B1・3階
開館時間:13:00~19:00
休館日:月、1月1日〜1月5日(12月15日、12月30日、12月31日は特別開館)
料金:無料