「作家の現在 これまでとこれから」(東京都写真美術館)開幕レポート。写真表現を拡張してきた作家らの軌跡をたどる
東京都写真美術館で、総合開館30周年記念「作家の現在 これまでとこれから」がスタートした。会期は2026年1月25日まで。

東京・恵比寿の東京都写真美術館で、総合開館30周年記念「作家の現在 これまでとこれから」がスタートした。会期は2026年1月25日まで。担当学芸員は伊藤貴弘(同館学芸員)。
本展は、タイトルの通り、国内外で顕著な活躍を見せる作家の現在の活動を、同館コレクションとともに展示。いまなお活動を続ける作家らの「進行形」のすがたに触れることで、表現の多様性とその変遷をとらえる機会を創出するものとなっている。出品作家は、石内都、志賀理江子、金村修、藤岡亜弥、川田喜久治。
開幕に先立ち、東京都写真美術館 事業企画課長の丹羽晴美は次のように語る。「同館には3万8000点ものコレクションがあるが、そのうち現在も国内で活躍する存命の作家はかぎられている。また、彼ら/彼女らの“オンゴーイング”の活動は主にギャラリーで発表されており、(美術館で見ることができないのは)残念だと感じていた。今回のように、同館のコレクションとともに作家らの新作をご覧いただくことで、美術館が生きた場になると感じている」。
