EXHIBITIONS
企画展
川口起美雄 Thousands are Sailing
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館で、企画展「川口起美雄 Thousands are Sailing」が開催されている。
川口起美雄は1951年長崎県生まれ。テンペラ絵具と油絵具による混合技法を用いて、目に見えるものを描きながら誰も見たことのない風景を現出させる画家である。オーストリア国立ウィーン応用美術大学でヴォルフガング・フッターに師事し、北方ルネサンスの古典技法を研究。帰国後は、独自の質感と寓意性を持つ作品を制作し、文学者や詩人たちからも高い評価を得ている。1970年代以降は「故郷を喪失したものたち」の旅を主題に制作を続け、住まうべき場所を求めて彷徨う人々の姿を通して、普遍的な郷愁と記憶を喚起する作品を生み出してきた。
本展は、公立美術館で10年ぶりとなる川口の個展であり、初期の代表作から初公開となる最新作まで約40点の絵画とオブジェ作品を展示。デビュー展出品作から最新作までを一堂に紹介し、幻想的な風景、動植物のモチーフを用いた自画像、より写実的な手法への展開など、半世紀にわたる画業の変遷をたどる。さらに、本展のために制作された新作10点以上を展示し、旧作との響き合いのなかで新たな詩情を描き出す。
川口起美雄は1951年長崎県生まれ。テンペラ絵具と油絵具による混合技法を用いて、目に見えるものを描きながら誰も見たことのない風景を現出させる画家である。オーストリア国立ウィーン応用美術大学でヴォルフガング・フッターに師事し、北方ルネサンスの古典技法を研究。帰国後は、独自の質感と寓意性を持つ作品を制作し、文学者や詩人たちからも高い評価を得ている。1970年代以降は「故郷を喪失したものたち」の旅を主題に制作を続け、住まうべき場所を求めて彷徨う人々の姿を通して、普遍的な郷愁と記憶を喚起する作品を生み出してきた。
本展は、公立美術館で10年ぶりとなる川口の個展であり、初期の代表作から初公開となる最新作まで約40点の絵画とオブジェ作品を展示。デビュー展出品作から最新作までを一堂に紹介し、幻想的な風景、動植物のモチーフを用いた自画像、より写実的な手法への展開など、半世紀にわたる画業の変遷をたどる。さらに、本展のために制作された新作10点以上を展示し、旧作との響き合いのなかで新たな詩情を描き出す。

