今週末に見たい展覧会ベスト21。「la Galerie du 19M」からアンディ・ウォーホル、KYOTO EXPERIMENTまで
今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

もうすぐ閉幕
「チェン・フェイ展 父と子」(ワタリウム美術館)

ワタリウム美術館で「チェン・フェイ展 父と子」が10月5日まで開催されている。レポート記事はこちら。
チェン・フェイ(陳飛)は1983年中国山西省生まれ。現在、北京を拠点に活動している。本展では、2022年から25年にかけ、チェン・フェイが描いた新作絵画15点に加え、高さ7メートルの壁画、インスタレーション、ドキュメントなどが、ユニークでサイトスペシフィックにキュレートされた空間のなかで展示されている。
本展の出発点は、ナチス時代に深く影響を受けたドイツの著名な漫画家E.O.プラウエン(1903〜1944)が制作した名作『Vater und Sohn(父と子)』を参照している。チェンの作品は、夫と妻、父と子の家族関係や、同僚や友人の社会的な力関係を掘り下げ、画家自身の芸術家としての職業的イメージについての思索も含んでいる。
会期:2025年7月3日〜10月5日
会場:ワタリウム美術館
住所:東京都渋谷区神宮前3-7-6
電話番号:03-3402-3001
開館時間:11:00〜19:00
料金:大人 1500円 / 大人ペア 2600円 /学生(25歳以下)・高校生・70歳以上・身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳所持者および介助者(1名まで)1300円 / 小・中学生 500円
「ムーンアートナイト」(下北沢2025下北沢周辺エリア)

下北沢周辺エリアで「ムーンアートナイト下北沢2025」が10月5日まで開催されている。レポート記事はこちら。
本展は、東京都世田谷区の下北沢エリアを舞台に開催される「月」をテーマとしたアートフェスティバルで、2022年から毎年開催され、今年で第4回を迎える。アートを軸に、音楽、演劇、食など、シモキタならではのカルチャーやコミュニティが一体となり、地域に根ざした新たな価値や賑わいを生み出すことを目的とする参加型フェスティバルである。
4年連続で登場するのは、「下北線路街 空き地」に展示するルーク・ジェラムによる直径7メートルの《Museum of the Moon》。また、英国のネリー・ベン・ハユン=ステパニアンによる《Schrödinger’s Cats》がBONUS TRACK隣接駐車場にて日本初展示されている。さらに、東北沢駅屋上(改札外)に展示されている日本のアーティスト・森貴之による天体インスタレーション《Uranometria》や、萩原朔太郎をモデルとした没入型演劇《猫町》も見どころだ。
会期:2025年9月19日~10月5日
会場:下北線路街ほか
会場時間:各施設により異なる ※屋外イベントは小雨決行、雨天中止
料金:無料(一部有料:「ムーンアートナイトチケット」1000円 / 「イマーシブシアター『猫町』チケット」3500円 / 「ムーンアートナイト特典付き『猫町』チケット」4500円 / 「限定グッズ付きムーンアートナイトチケット」4000円)
「日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで」(水戸芸術館現代美術ギャラリー)

水戸芸術館現代美術ギャラリーで、企画展「日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで」が10月5日に終了する。レポート記事はこちら。
本展では、幼い頃に遊んだ積み木の「色」、橋の上で実感した「ひとり」、自分らしい表現が開花した小中学生時代など、具体的な幼少期のエピソードを通じて日比野の創作の原点を知ることができるとともに、「手つき」や「振る舞い」という切り口から多様な活動を深堀り、通底する日比野の特性を浮かび上がらせる展示構成となる。また、必ずしもかたちや物として残らない2000年代以降の活動も含め、日比野の拡張してやまない芸術実践に通底するものを探る。
会期:2025年7月19日~10月5日
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8
電話番号:029-227-8111
開館時間:10:00~18:00 ※入場は閉館の30分前まで
料金:一般 900 円 / 高校生以下・70歳以上・障害者手帳などをお持ちの方と付き添いの方1名 無料