コレクションルーム 秋期 特集「こどもへのまなざし」

　京都市京セラ美術館で「コレクションルーム 秋期 特集『こどもへのまなざし』」が開催されている。

　以下、本展の展覧会ステートメントとなる。

　「京都を代表する人気作家やテーマをもうけた特集展示を通じて、京都美術のおもしろさをたっぷりと体感していただくコレクションルーム。

　⼦供とは、いったいどのような存在でしょうか。かわいらしくて、純粋。⾃由で、少しあやうさも感じるもの。こうした⼦供に対する認識は、近代になって改めて発⾒されたものともいえます。明治期になると学校が創設され、児童教育が発達していきます。その後、⼤正期にいたって、児童向け雑誌や童謡など、⼦供のための⽂化が確⽴され、⽂筆家や作曲家など多くの⽂化⼈が⼦供という存在に視線を向けました。

　そうした⾵潮のなかで、近代の画家たちもまた、その多くが⼦供を⾒つめ、作品に描きました。純粋さの象徴として、あるいは若々しい⽣命⼒を⽰すものとして、また愛する家族の⼀員として。⼦供を扱った作品は当館のコレクションにも多数存在します。本特集では、⼦供をテーマにした絵画作品を展⽰し、近代における『こどもへのまなざし』を振り返ります」（展覧会ウェブサイトより）。